【連載】春秋社PR誌『春秋』2017年11月号「フェルディナント・リース物語」第2話掲載
春秋社さん刊行のPR誌『春秋』にて連載中の「フェルディナント・リース物語」、第2話が2017年11月号(No.593)に掲載されました。
今回はベートーヴェン&リースの師弟ライフ回(1801-1805)です。
フェルディナント・リースはもっぱらベートーヴェンの弟子として世に知られている人なので、このウィーンでの師弟生活はリースの人生の中でも唯一、有名といえる部分かもしれません。
16歳から20歳まで、彼はウィーンのベートーヴェンのもとで過ごし、単にレッスンを受けるのみにとどまらず、生活をともにしながら成長を重ねていきました。
とはいえ当連載では、「散歩中にベートーヴェン先生の耳の病に気づいてしまった事件」や「ナポレオンが皇帝になってベートーヴェン先生がブチ切れる姿を目撃してしまった事件」などの、ベートーヴェンサイドの有名エピソードはばっさりカット。あくまでもリース自身の成長や、彼らふたりの師弟関係の本質とは何ぞや!?ということを描こうとしています。
若き日のリース。見た目は小動物系、しかしその中身は…??
リースを教えていた当時(32歳)のベートーヴェン。わわわ、若い!
このイメージで読むとまた少し印象が変わるかと思います。
18世紀末のウィーン・アウガルテン付近の風景画。
リースは1804年に、アウガルテンのコンサートホールでデビューを果たしました。
現在は陶磁器工房となっているこの建物が、かつてのコンサートホールだったとのこと。
ちなみにリースはコールマルクトにある仕立て屋さんのおうちに下宿していました。
家の娘さんがとても美人で、それをネタにベートーヴェン先生によくからかわれていたとか。
もひとつ、ちなみに。ウィーンにもちゃんと彼の名を冠した「リース小路」が残されています。
一般的なベートーヴェン伝だとリースはこの第2話で語られているあたりでサヨナラ、お役御免といったところなんですが、この連載はあくまでも「フェルディナント・リース物語」。むしろ師弟時代までは前フリですよ!!!(と、主張したい)
第3話は12月号に掲載予定です。
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