かげむし堂

音楽と、音楽家と、音楽をめぐる物語について。

【書籍】『ベートーヴェン捏造 - 名プロデューサーは嘘をつく』刊行

2018年10月、はじめての単著『ベートーヴェン捏造 - 名プロデューサーは嘘をつく』が刊行の運びになりました。

⇒重版が決定しました!(2018.11.28)

 

ベートーヴェン捏造 - 名プロデューサーは嘘をつく』
 

Amazonはこちら
犯人は、誰よりもベートーヴェンに忠義を尽くした男だった!?
音楽史上最大のスキャンダル「会話帳捏造事件」を描いたノンフィクション。

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www.kashiwashobo.co.jp

かげはら史帆
柏書房
2018年10月発売

 「会話帳(Konversationshefte)」とは、耳が聞こえないベートーヴェンが晩年に使用していた筆談用のノートのこと。
計139冊にのぼる楽聖と客人との貴重な対話記録を改竄しまくり、ウソだらけの『ベートーヴェン伝』を世に放った犯人は、ベートーヴェンの腹心の秘書ことアントン・フェリックス・シンドラーだった……。
「会話帳改竄事件」の全貌に“犯人目線”(!)で迫ります。

  

企画が決まったのは昨年の秋。
11年前に書いた修士論文がもとになっている本書ですが、まる1年をかけて全面的に内容を書き改めました。章立てから文章の細部に至るまで、編集の竹田純さんの手腕によって、より読みやすくストーリー性の高いテイストに仕上がっていると思います。


本文のイメージをファンタジックな装画に昇華してくださったのは『金魚屋古書店』『鞄図書館』などで知られる漫画家の芳﨑せいむさん、紙の隅々まで魔法をかけてくださったのは『文豪たちの友情』など話題作を手がけられているデザイナーの根本綾子さん。
『不機嫌な姫とブルックナー団』でクラシック業界を震撼させた作家の高原英理さんからは『19世紀のポスト・トゥルース』という十字架のような帯文をいただき、震えるような思いです……(そのフレーズを背負うに値するかというジャッジは、お読みいただく皆様に託すしかありません)

ぜひお読みいただければ幸いです!

 


ベートーヴェン捏造 - 名プロデューサーは嘘をつく』関連情報

●書籍情報www.kashiwashobo.co.jp

★「序曲」が全文公開されました!

●資料集

kage-mushi.hatenablog.com

kage-mushi.hatenablog.com

●イベント
出版記念トークイベント(終了)

togetter.com

ピアノ・コンサート(2019.2.16開催/予約受付中!)

eventon.jp

●書評/メディア

新聞
・「中日/東京新聞」 2018年10月28日付朝刊 /三品信氏(中日新聞文化部記者)
・「共同通信」2018年11月24日以降地方紙配信/江川紹子氏(ジャーナリスト)
「読売新聞」2018年11月25日付朝刊/宮部みゆき氏(作家)
・「日本経済新聞」2018年12月8日付朝刊
雑誌
・「週刊現代」2018年11月17日号
・「週刊文春」2018年11月22日号
・「小説すばる」2018年12月号/栗原裕一郎氏(評論家)
・「音楽の友」2018年12月号/小沼純一氏(音楽・文芸批評家)
・「モーストリー・クラシック」2019年1月号/澤谷夏樹氏(音楽評論家)
「週刊ポスト」2018年12月3日号/井上章一氏(国際日本文化研究センター教授)
・「ぴあクラシック」Vol.49 2018/19冬/橘ララら氏(ライター)
・「東洋経済」2018年12月22日号
・「月刊ハンナ」2019年1月号 No.45
ラジオ
・「OTTAVA」(OTTAVA Salone/プレゼンター:飯田有抄氏)2018年12月13日 出演


書籍関連執筆

・Webマガジン ONTOMO~「ベートーヴェンの葬儀に参列した「2万人」とは誰だったのか? ――社会に浸透する音楽家」(2018.11.09)
・「小説すばる」2019年1月号~「私的偉人伝」エッセイ


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